赤字の接骨院でも売却できるのか?買い手が注目する条件とは

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赤字の接骨院でも売却できる理由

「赤字=売れない」とは限らない

M&Aでは、企業価値を利益だけで判断しません。買い手が重視するのは、「今は赤字でも、立て直せる事業かどうか」です。たとえば、立地・スタッフの定着率・リピート患者の数・地域での認知度といった要素が高ければ、赤字であっても再生の見込みがある事業として評価されます。実際に、「年間数百万円の赤字」でも立地やスタッフ力を理由に数千万円で譲渡された事例も存在します。接骨院M&Aでは「過去の損益」よりも「将来の収益化可能性」が重視されます。

買い手は財務より運営力を見ている

買い手企業は、財務データよりも運営の仕組みや事業構造を重点的に確認します。
特に注目されるのは以下の要素です。

  • 経営体制が整理されており、引き継ぎがしやすいか
  • スタッフが安定して働ける職場環境になっているか
  • 患者データや予約システムなど、運営情報が整っているか

これらの条件が整っていると、買い手は「即戦力の事業」と見なします。
一方で、離職が多く、院長の属人的な経営に依存している場合は、買収後の安定運営に不安が残り、評価が下がります。
つまり、赤字かどうかよりも「事業としての仕組みがあるか」が判断の分かれ目となります。

「財務上の赤字」と「経営破綻」は別物

「赤字」と聞くと経営破綻のように感じる方も多いですが、両者はまったく異なります。
赤字とは会計上の利益がマイナスである状態であり、必ずしも資金繰りが行き詰まっているとは限りません。
実際、接骨院の中には一時的な設備投資や広告費増加で赤字計上しているだけのケースもあります。

一方、債務超過や資金ショートのように現金が不足している状態は、より深刻な経営問題です。
M&Aの評価では、単年度の赤字ではなく、資金状況と再建の見込みをもとに判断します。
赤字でも、将来キャッシュフローが改善できると見込まれれば、企業価値を算定できます。

見えない資産「営業権」が価値を生む

接骨院のM&Aでは、財務諸表に現れない「営業権」が重要な評価ポイントになります。
営業権には次のような非財務的な資産が含まれます。

  • 地域でのブランド力や口コミ
  • スタッフの熟練度と患者対応力
  • 独自の施術メソッドや運営ノウハウ
  • 患者データや電子カルテなどの情報資産

これらは数値化が難しいものの、買い手にとって再建の基盤となる価値です。
とくに地域で一定の認知があり、既存スタッフが残る場合は、赤字でも「即時に運営を引き継げる強み」として評価されます。

赤字の接骨院を売却する際の注意点

売却スキームを選定する

接骨院のM&Aでは、株式譲渡と事業譲渡の2種類が中心です。
小規模院で人材・保険請求をそのまま引き継ぎたい場合は株式譲渡を選びます。
一方、複数店舗を運営しており、採算の悪い院だけを切り離したい場合は事業譲渡が適しています。
どちらの手法でも、買い手にとってのメリットを明確に提示できれば、赤字でも交渉が進みやすくなります。

財務と契約関係を整理する

赤字院の売却で最も多いトラブルは、財務資料の不足や契約内容の不明確さです。
交渉を始める前に、以下の資料を必ず整えておきましょう。

  • 直近3期分の月次損益表
  • 借入金、リース契約一覧
  • 賃貸契約書、保証金の残高
  • 社会保険料、税金の納付状況

これらの資料は、買い手によるデューデリジェンス(調査)の基礎資料になります。
特に、保険請求の整合性・賃貸名義変更・未払残高・人件費構成は、調査で必ず確認されます。
後から問題が判明すると交渉が中断するため、早期に点検を済ませておきましょう。

情報管理を徹底する

売却活動では、情報漏えいが最大のリスクになります。
交渉前に秘密保持契約(NDA)を締結し、閲覧できる資料の範囲を明確に決めておきます。
従業員への説明時期も慎重に選び、早期に情報が広まらないよう配慮します。

売却前に取り組むべき改善策

赤字経営の接骨院でも、事前の準備次第でM&Aを成功させることは可能です。
まずは金融機関と返済計画を見直し、役員報酬や含み益なども精査して、実態に即した企業価値を把握します。その上で、技術力や地域での信頼といった「数字に表れない価値」を整理し、赤字に至った経緯と改善策を明確に伝えることで、買い手の信頼を得ることが重要です。増資などで財務の健全性を示しつつ、焦らず最適なタイミングを見極めましょう。

経営基盤を整える

まず取り組むべきは、日々の経営を支える基盤づくりです。
赤字経営の要因の多くは、固定費の過大化と利益構造の偏りにあります。
そのため、賃料・光熱費・通信費・保険料などを整理し、不要な支出を削減します。講習費や備品の購入頻度も見直し、支出を最適化しましょう。

債務整理と資金構成の見直し

財務内容を明確にし、健全性を示すことは買い手への信頼につながります。
まずは金融機関と返済計画を再確認し、現実的なスケジュールに調整します。
役員報酬や含み益、資産の評価額を整理し、実態に即した財務データを作成しましょう。
必要に応じて増資を行うことで、自己資本比率を高め、資金基盤の安定性を示せます。

企業の強みを明確化する

企業価値の評価では、収益性の数字だけでなく、整骨院としての「非財務的な強み」も重視されます。
技術力、地域での信頼、リピート率、スタッフの定着率など、買い手が引き継いだ後も再現できる価値を整理しましょう。

売却タイミングの選定

M&Aの成否を左右するのが、売却のタイミングです。経営改善や集客施策の効果が数字として表れ始めた段階で交渉を始めると、企業価値を高く評価されやすくなります。
一方で、資金繰りが限界に近づいてから交渉を行うと、買い手がリスクを過大に評価し、希望条件での成約が難しくなります。
改善後の財務資料や施策効果をまとめたレポートを準備しておきましょう。客観的なデータを基に説明することで、買い手の信頼を得やすくなります。

買い手に伝えるべき情報の整理

交渉を進める際には、赤字の要因と改善の過程を正直に伝えることが大切です。
隠した情報は後のデューデリジェンス(財務・業務調査)で発覚し、信頼を損なう可能性があります。
反対に、改善の実績と再現性を示せば、「改善済みの事業」として高く評価されるケースも少なくありません。

まとめ

赤字の接骨院でも、売却が成立するケースは少なくありません。
重要なのは、「なぜ赤字になったのか」「どう立て直せるのか」を具体的に説明できることです。
たとえば、家賃や広告費の見直しなど、改善に向けた方針を整理して買い手に伝えれば、再生の可能性を正しく評価してもらえます。

私たちは、接骨院・整体院の事業承継に特化し、経営分析や改善計画の立案から譲渡を含む将来設計までを一貫して支援しています。
「このままでは続けられない」「そろそろ次の段階を考えたい」と感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。

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